涙はしまって夢が続く

彼がこの世界に入ってから今日で5年が経つ。

幼稚園の頃から憧れて、中学2年生で入所した。

何度も履歴書を出し続けて、自分の意思で飛び込んだジャニーズという世界。

 

ジャニーズ最多の22人ものメンバーで構成される、少年忍者というグループの1人。

愛されキャラで、ポンコツで、見た目に反してグループ最年長。

そしてまるで、やさしさを具現したような人。

 

明確なきっかけも時期もあまり覚えていないけど、彼が目に留まってから好きになるのに時間はかからなくて、気づいたら帝劇のファンレBOXに黄色い封筒投函してた。病気かな

 

好きになればなるほど気づいたこと、

彼には唯一無二の魅力が沢山ある。

 

ファンレターをファイリングするところ。

真顔になると口角が下がって怒り顔になるところ。

罰ゲームのノニジュースを一気飲みしたメンバーに周りは爆笑する中、彼だけ心配そうに駆け寄って顔を覗き込むところ。

最年長にも関わらずいじられキャラなのを、気を遣われたくないからとむしろ嬉しそうに受け入れるところ。

中学生のメンバーですらAirPodsの中未だに有線のイヤホンを使ってるところ。

旅ロケで一度もご褒美を貰えずきっと誰よりも空腹なはずなのに、場を盛り上げようと笑顔も野次も絶やさないところ。

2歳下のメンバーに相撲も腕相撲もあっさり負けてしまうところ。

ご褒美を賭けてメンバーがジャンケンをする時、声をかけてプレッシャーを減らしてあげるところ。

先輩に「人生とは?」という質問をして逆に聞かれた時、「人生は暇つぶしです!」とスーパーポジティブな回答をするところ。

自分から滝行やりたいと名乗り出たのに終わったあと声出して泣いているところ。

「デートの遅刻はどのくらい待てる?」という質問に「いくらでも待てるよ。」と答えるところ。

大きな目が笑うと細くなるところ。

自分に甘くてちょっと否定されたらムキになるところ。

破顔しそうな笑顔でパフォーマンスするところ。

 

他にも好きなところは数えきれないほどあるけど、そのどれも全部が彼らしくて言語化困難なほど愛おしい。平熱上がりそう。ゼクシィ買う時隣にいてください。


そんな彼のダンスには様々な意見があるのは知っている。やる気ないと言われることも沢山あった。確かに、手持ち無沙汰かもしれない、特別上手とは言えないダンス。


でも、彼は確かに成長してた。

 

去年の夏配信で行ったSummer Paradise 2020。

少年忍者の中の彼を含んだ8人は、自分たちの公演以外にTravis Japan川島如恵留くんの公演にもバックとして出た。

その配信を見て、私は正直驚いた。

彼のダンスが目に見えて上手くなっていたから。

そこには頭の先からつま先まで手を抜かず、イキイキとしたパフォーマンスをする彼がいた。

それがダンスだけではなく、MCまで一生懸命にこなす。

贔屓目抜きに8人の中で1番自ら発言しようとしていたし、如恵留くんに話を振られた時真っ先に彼は手を挙げた。

 

それだけじゃない。

美少年、少年忍者、IMPACTorsの3グループ合同で行ったJohnnys' Jr. Island FES。

その公演ではダンスは勿論、彼の苦手だと思われる表情作りもよく出来ていた。

 

彼なりに努力したのが伝わったし、常に変わっていく彼を見れて嬉しかった。

 

それでも不満は消えなかった。


それは彼に対してではなくて、

彼を取り巻く状況そのものに対して。

 

その一つはカメラワーク。

22人から8人と人数が大幅に減ってのパフォーマンスでも、数分の曲の中で彼が一度もカメラに抜かれないなんてことは多々ある。というか抜かれないことの方が多い気がする。


彼にスポットライトが当たらないのは、パフォーマンス中だけじゃない。

 

バラエティ番組、クイズ番組、舞台、ドラマ、ラジオ、CM、腹筋太鼓

他のメンバーは何人も呼ばれているのに、彼は一度も呼ばれない。

12人ものメンバー全員が主演を務めるドラマ。

今度こそと期待して、ハラハラしながら出演者の顔を見る。

 

また、彼の姿はそこになかった。

 

今までいくつも巡ってきた露出のチャンス。

その枠に彼が入っていないことなんて何度も経験してきた。

でもその日はいつも以上に悔しくて、死ぬほど悔しくて死ぬほど大泣きして二度寝した。

 

起きてTwitterを開いたら、沢山のおめでとうの文字。

「アプリの契約をする時少年忍者の名前を使おう」「原作の帯にして貰えるように掛け合ってみよう」

出演者に選ばれたメンバーのファンはみんな活力を上げてた。

悔しさを紛らわすためにクソつまんないツイートしてみたけど、疎外感半端なくて最終的には裏垢に籠った。入浴時考えすぎてボディソープで髪洗ってズボン逆に履いてた。

 

私はそんな一日を過ごしたけど、彼はどうだったんだろう。どんな気持ちだったんだろう。

泣いたかな、ガッカリしたかな、

選ばれたメンバーに声をかけていたとしたら、その時どんな顔をしてた?

 

同じグループなのに、あまりにもメンバー内格差がありすぎる。

 

あの人より歴長いのに

あの人より人気なのに

あの人より踊れるのに喋れるのに

あの人さえいなければ

ってそう思うことは正直もう何回もある。

それが嫉妬からだってこと、分かっているから余計悔しいし虚しい。

 

「なんで彼はこのグループのメンバーなの」

疑問と不満と失望ばかりでことある事にそう思わされる。

彼が自分を最大限発揮できる、大切な場所なのに。

 

彼ももう今年で20歳。

そのせいか最近、彼の退所を心配する声を耳にするようになった。

ほんとのこと言うと、私も怖い。ものすごく怖い。

急に目の前から消えてしまうんじゃないかって、時々考える。

 

本人たちも気づいていると思う。

YouTubeを始めてから少年忍者の勢いが明らかに変わった。

露出もファンも知名度も増えた。

これまで「バック」としてソツなくこなしてきた忍者がどんどん前に出るようになって、遂にはオリジナル楽曲まで貰えた。

 

グループとしてはいい方向に進んでる。

 

けれど単体になったらどうだろう。

頭一つ抜けて経験を積んでいく人。埋もれていく人。その差は歴然で、彼は今のところ後者なのかもしれない。

 

少年忍者は形だけのグループで、本当は個人戦

不確かで残酷な活動形態。

 

この先起こるかもしれない解体。もしくは選抜。

直向きな彼に対して、勝手にマイナスなことを考えていたら失礼だってことは分かってる。

だけど、それでも、

「選抜ができるとしたら、その中に多分彼は入ってないんだろうなぁ」って寝る前天井見ながらふと思って怖くなった。涙止まんなくなった。勇気100%の歌詞が染みた。

恐れていることが起こるくらいなら、このままでいいとまで思った。


「ジャニーズJr.」は不安定な存在

 

これから先何が起こるかなんて分からない。

彼のファンでいることの中で、これまで以上の悔しさ歯がゆさを経験するかもしれない。

彼のことで凹むことも、泣くことも沢山あって、それはきっとこれからも無くなることはないだろう。

今は正直、未来へのワクワクに勝る、恐怖が消えない。

 

 

それでも目が離せないのは、純粋に

 

彼が好きだから。

 

 

何度やるせない気持ちになっても、この想いだけはきっとずっと変わらない。

君がこの世界にいてくれる限り、私は君を応援し続ける。

 

だって君がくれるものはあまりにも多い。

 

素敵な出会いが増えた。

死ぬほど嫌いだった週の真ん中の水曜日を好きになれた。

今日もどこかで君が頑張ってるんだって思ったら一日乗り越えられた。

人生観に背筋を正された。

君の笑顔を見た瞬間考え込んでいたことが確かに軽くなった。

君のためにかわいくなろうと努力した。

退屈だった自分の人生に彩りが加わった。

 

そのどれも全部が君のおかげで、君に出会っていなかったら私は全く違う人生を送っていた。

 

だから、もう、ほんとどうしようってくらい好きで、好きで好きで堪らなくって、泣きたいくらい君が、大好きだ。本当に、誰よりも。

 

もし許されるのなら、

君が1番かっこいいよ!よく頑張ってる!あの振りよかった!私は味方だよ!いつもありがとう

って下心皆無で頭を撫でて褒め散らかしたい。

いちご農家になって古着で毎日もんじゃ焼きたい。

何よりもの、君の支えになりたい。

 

今君はどんなことを思ってアイドルしてるかな

 

辞めないでなんてエゴなのも分かってる。


それでも

 

それでも、君がいつものステージに立って輝いていてくれるなら、それ以上の幸せなんてないから。

君がこのステージに立ってるっていう事実があるのなら、それ以上何も望まないから。

 

ジャニーズの、ジャニーズJrの、少年忍者というグループの中の1人。

歌や踊りや魅せ方、ビジュアルや人気で言えば彼より上のメンバーもいる。

 

だけど、何者にも変え難い、一等眩しい

22分の1の煌めき。

 

いつだって前向きな姿を見せてくれてありがとう。

毎日好きと幸せを更新してくれてありがとう。

5年前の今日、この世界を選んでくれてありがとう。

5年間、「ジャニーズ」の自分でいることを選択し続けてくれてありがとう。

ありがとう。本当に、本当に

 

君のファンでいられることが、他のどんなことよりも嬉しいことで、今の一番の幸せだよ。

それは間違いなく、なんの疑いもなく胸を張って言える。

 

 

これだけは忘れないで。

私たちファンにとって君の存在は特別で、必要不可欠だってこと。

十分すぎるくらい、君の存在には価値があるってこと。


どうか、どうか、いつになってもいいから、

今度は君の力でまたあのステージに立てる日が来るのならば、

 

お願い、これから先も、ありのままで輝いて。

 

 

 

 


平塚翔馬くん

 

 

 


君の天職は、きっとアイドルだから。

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